エンジン故障車の買取完全ガイド|高く売るコツと査定相場を徹底解説

エンジンが故障してしまった愛車。「もう廃車にするしかない」「お金を払って処分しないといけない」そう思っていませんか?

実は、エンジンが故障している車でも、適切な売却先を選べば買取してもらえる可能性が高いのです。場合によっては、想像以上の買取価格がつくこともあります。

この記事では、エンジン故障車の買取について、査定相場から高く売るコツ、注意点まで詳しく解説します。エンジン故障で車の処分に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

  1. 1. エンジン故障車でも買取可能!その理由とは
    1. なぜエンジン故障車でも売れるのか
    2. 編集部の体験談
  2. 2. エンジン故障の症状別|買取価格への影響
    1. 軽度の故障(買取価格への影響:小)
    2. 重度の故障(買取価格への影響:大)
  3. 3. エンジン故障車の買取相場と査定の実態
    1. エンジン修理費用の相場
    2. 実際の買取事例
  4. 4. エンジン故障車はどこで売る?買取先の選び方
    1. 買取先別の特徴比較
    2. 軽度の故障の場合
    3. 重度の故障の場合
    4. 一括査定サイトの活用
  5. 5. エンジン故障車を高く売る5つのポイント
    1. 1. 修理はしない
    2. 2. 複数の業者で査定を受ける
    3. 3. 故障箇所を正直に申告する
    4. 4. 早めに売却する
    5. 5. 必要書類を事前に準備する
  6. 6. エンジン故障車売却の流れと必要書類
    1. 売却までの流れ
    2. 査定時に伝えるべき情報
  7. 7. エンジン故障車買取のよくある質問
    1. Q1. エンジンが全く動かない車でも買取してもらえますか?
    2. Q2. 修理費用が100万円以上かかると言われました。それでも買取は可能ですか?
    3. Q3. 車検が切れていてエンジンも故障しています。この場合の売却は?
    4. Q4. ローンが残っている車でエンジンが故障しました。売却できますか?
    5. Q5. エンジン故障の修理に保険は使えますか?
  8. 8. まとめ:エンジン故障車も諦めずに査定を
    1. 売却成功のための重要ポイント
    2. 最後に

1. エンジン故障車でも買取可能!その理由とは

「エンジンが壊れた車なんて、誰も欲しがらないのでは?」と思うかもしれませんが、実はエンジン故障車にも需要があり、買取してもらうことは十分可能です。

なぜエンジン故障車でも売れるのか

エンジン故障車が買取可能な理由は主に3つあります。

1. 修理して再販売できる 軽度の故障であれば、買取業者が自社工場で修理し、中古車として再販売することができます。買取業者は修理費用を安く抑えられるため、一般の方が修理するより利益を確保しやすいのです。

2. 部品として価値がある エンジンが完全に故障していても、その他の部品(ドア、ミラー、内装部品など)は正常に機能していることがほとんどです。これらの部品は、リサイクルパーツとして国内外で需要があります。

3. 資源としての価値 車には鉄やアルミニウムなどの金属資源が多く使われています。これらは溶かして再利用できるため、スクラップとしても価値があります。

編集部の体験談

実際に編集部スタッフが所有していた10年落ちのミニバンは、エンジンから異音がして修理見積もりが50万円以上でした。廃車を覚悟していましたが、廃車買取業者に査定してもらったところ、なんと8万円の買取価格がつきました。部品の需要が高い車種だったことが理由でした。

2. エンジン故障の症状別|買取価格への影響

エンジン故障といっても、その症状や程度によって買取価格への影響は大きく異なります。ここでは、症状別に買取価格への影響を見ていきましょう。

軽度の故障(買取価格への影響:小)

症状買取価格への影響減額目安
エンジンからの異音小~中15~30万円
アイドリング不調5~15万円
加速不良小~中10~25万円
オイル漏れ(軽度)5~10万円

これらの症状は、比較的修理費用が安く済むため、買取価格への影響も限定的です。

重度の故障(買取価格への影響:大)

症状買取価格への影響減額目安
エンジンブロー30~100万円以上
エンジン始動不可30~50万円
オーバーヒート中~大20~50万円
ピストン・シリンダー損傷50~100万円

重度の故障の場合、エンジン載せ替えが必要になることも多く、買取価格は大幅に下がります。場合によっては、買取価格がつかないこともあります。

3. エンジン故障車の買取相場と査定の実態

エンジン修理費用の相場

エンジン故障の修理費用を知ることで、買取価格の妥当性を判断できます。

軽度の故障の修理費用

  • センサー類の交換:1~10万円
  • オイルポンプ修理:3~7万円
  • ラジエーター修理:2~5万円

重度の故障の修理費用

  • エンジンオーバーホール:30~50万円
  • エンジン載せ替え(軽自動車):30万円~
  • エンジン載せ替え(普通車):50~100万円以上

実際の買取事例

編集部が独自に調査した実際の買取事例をご紹介します。

事例1:トヨタ プリウス(2015年式・走行距離8万km)

  • 故障内容:エンジンから異音、加速不良
  • 通常の買取相場:約80万円
  • 実際の買取価格:45万円
  • 減額:35万円

事例2:ホンダ フィット(2013年式・走行距離12万km)

  • 故障内容:エンジン始動不可
  • 通常の買取相場:約25万円
  • 実際の買取価格:5万円
  • 減額:20万円

事例3:日産 セレナ(2010年式・走行距離15万km)

  • 故障内容:エンジンブロー
  • 通常の買取相場:約30万円
  • 実際の買取価格:3万円(廃車買取業者)
  • 減額:27万円

4. エンジン故障車はどこで売る?買取先の選び方

エンジン故障車の買取先は、故障の程度によって最適な選択肢が異なります。

買取先別の特徴比較

買取先軽度の故障重度の故障特徴
ディーラー×下取り価格は低め、廃車費用を請求される場合も
中古車買取店軽度の故障なら高価買取の可能性あり
廃車買取業者どんな状態でも0円以上で買取
一括査定サイト複数社の見積もりで最高値を狙える

軽度の故障の場合

中古車買取店がおすすめ エアコンの不調やバッテリー上がりなど、走行に大きな支障がない故障であれば、一般的な中古車買取店で十分な査定額が期待できます。自社工場を持つ買取店なら、修理費用を抑えられるため、より高い買取価格が期待できます。

重度の故障の場合

廃車買取業者がおすすめ エンジンが動かない、修理費用が高額になる場合は、廃車買取業者への売却が最適です。廃車買取業者は以下のような強みがあります。

  • レッカー費用無料
  • 廃車手続き無料
  • 0円以上の買取保証
  • 部品や資源としての価値を評価

一括査定サイトの活用

故障の程度に関わらず、一括査定サイトの利用は非常に有効です。一度の申し込みで複数の業者から見積もりを取れるため、最高値での売却が期待できます。

おすすめの一括査定サイト

  • カーセンサー:提携業者数が多く、大手から地域密着店まで幅広い
  • MOTA:上位3社のみから連絡が来るため、電話ラッシュを避けられる
  • ナビクル:買取相場がすぐにわかる

5. エンジン故障車を高く売る5つのポイント

エンジン故障車でも、工夫次第で買取価格を上げることは可能です。以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

1. 修理はしない

最も重要なポイントは、売却前に修理をしないことです。

修理費用と買取価格の上昇分を比較すると、ほとんどの場合、修理費用の方が高くなります。例えば、30万円かけてエンジンを修理しても、買取価格が30万円以上上がることはまずありません。

編集部からのアドバイス

バッテリー充電で動く程度の軽微な不具合であれば対処してもよいですが、それ以外の修理は避けましょう。査定時には「修理すればいくらになるか」も聞いてみると判断材料になります。

2. 複数の業者で査定を受ける

エンジン故障車は業者によって評価が大きく異なります。ある業者では「買取不可」と言われても、別の業者では値段がつくことも珍しくありません。

最低でも3社以上の査定を受けることをおすすめします。一括査定サイトを利用すれば、効率的に複数社の見積もりを比較できます。

3. 故障箇所を正直に申告する

故障を隠して売却すると、後々トラブルになる可能性があります。売主には「契約不適合責任(瑕疵担保責任)」があり、故障を隠していた場合、損害賠償を請求される恐れがあります。

査定時には以下の情報を正確に伝えましょう:

  • いつから症状が出ているか
  • どのような症状か
  • 修理歴の有無
  • 現在の走行可否

4. 早めに売却する

エンジン故障車は時間が経つほど状態が悪化し、買取価格も下がっていきます。また、車の価値は日々下がっていくため、売却を決めたら早めに行動することが大切です。

5. 必要書類を事前に準備する

スムーズな売却のため、以下の書類を事前に準備しておきましょう。

普通車の場合

  • 自動車検査証(車検証)
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車リサイクル券
  • 自動車納税証明書
  • 印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの2通)
  • 実印

軽自動車の場合

  • 自動車検査証(車検証)
  • 自賠責保険証明書
  • 軽自動車納税証明書
  • 自動車リサイクル券
  • 認印

6. エンジン故障車売却の流れと必要書類

売却までの流れ

STEP1:買取業者の選定 一括査定サイトや個別に買取業者を選び、査定申し込みをします。

STEP2:査定の実施 出張査定または持ち込み査定を受けます。エンジン故障車の場合、出張査定がおすすめです。

STEP3:査定額の比較・交渉 複数社の査定額を比較し、最も条件の良い業者と交渉します。

STEP4:売買契約の締結 契約内容をよく確認し、納得できたら契約を結びます。

STEP5:必要書類の準備・提出 上記の必要書類を準備し、業者に提出します。

STEP6:車両の引き渡し レッカー車での引き取りまたは自走での引き渡しを行います。

STEP7:入金確認 契約で定められた期日(通常3~7営業日)に入金を確認します。

査定時に伝えるべき情報

査定の精度を高め、後のトラブルを避けるため、以下の情報は必ず伝えましょう。

  • エンジンの具体的な症状
  • 症状が出始めた時期
  • 現在の走行可否
  • その他の不具合の有無
  • 修復歴の有無
  • 定期点検整備の実施状況

7. エンジン故障車買取のよくある質問

Q1. エンジンが全く動かない車でも買取してもらえますか?

A. はい、可能です。廃車買取業者であれば、エンジンが完全に故障していても買取してもらえます。部品や資源としての価値があるため、0円以上での買取が期待できます。レッカー費用も無料の業者が多いです。

Q2. 修理費用が100万円以上かかると言われました。それでも買取は可能ですか?

A. 可能です。ただし、通常の中古車買取店では買取を断られる可能性が高いため、廃車買取業者への売却がおすすめです。車種や年式によっては、部品取り車として意外な高値がつくこともあります。

Q3. 車検が切れていてエンジンも故障しています。この場合の売却は?

A. 問題なく売却できます。車検切れでも買取は可能ですし、レッカー車で引き取ってもらえるため公道を走る必要もありません。ただし、車検切れの期間が長い場合は、その分査定額が下がる可能性があります。

Q4. ローンが残っている車でエンジンが故障しました。売却できますか?

A. 売却は可能ですが、ローンの残債を清算する必要があります。買取価格がローン残債を上回れば問題ありませんが、下回る場合は差額を支払う必要があります。まずは査定を受けて、買取価格を確認することをおすすめします。

Q5. エンジン故障の修理に保険は使えますか?

A. 基本的に、経年劣化によるエンジン故障には車両保険は適用されません。ただし、事故が原因でエンジンが故障した場合は保険が適用される可能性があります。加入している保険会社に確認してみましょう。

8. まとめ:エンジン故障車も諦めずに査定を

エンジンが故障した車でも、適切な売却先を選べば買取してもらうことは十分可能です。重要なのは、以下のポイントを押さえることです。

売却成功のための重要ポイント

  1. 修理はせずに現状のまま査定を受ける
  2. 複数の業者で査定を受けて比較する
  3. 故障箇所は正直に申告する
  4. 早めに売却の決断をする
  5. 一括査定サイトを活用する

最後に

エンジン故障は確かに大きなトラブルですが、それで愛車の価値がゼロになるわけではありません。むしろ、高額な修理費用をかけるよりも、買取に出して新しい車の購入資金にする方が賢明な選択となることも多いのです。

「エンジンが壊れたから廃車にするしかない」と諦める前に、まずは無料査定を受けてみることをおすすめします。思わぬ高値がつく可能性もありますし、少なくとも廃車費用を支払う必要はなくなるはずです。

エンジン故障でお困りの方は、この記事を参考に、ぜひ一度査定にチャレンジしてみてください。きっと、想像以上の結果が待っているかもしれません。


【免責事項】本記事に記載された買取価格や修理費用は目安であり、実際の金額は車種、年式、走行距離、故障の程度などにより異なります。最新の情報については、各買取業者にお問い合わせください。