ハリアー リセールバリュー完全ガイド【2025年最新版】高く売れるグレード・オプション・タイミングを徹底解説

  1. はじめに:なぜハリアーのリセールが注目されるのか
  2. リセールバリューとは?基本知識を理解しよう
    1. リセールバリューの定義
    2. 一般的な車のリセールバリュー基準
    3. なぜリセールバリューが重要なのか
  3. ハリアーのリセールバリューが高い3つの理由
    1. 1. 高級車としての中古車需要の高さ
    2. 2. 海外での圧倒的な人気
    3. 3. 車両の状態の良さ
  4. 【2025年最新版】年式・グレード別リセールバリュー詳細データ
    1. 1年落ち/令和6年式(2024年)のリセールバリュー
    2. 3年落ち/令和4年式(2022年)のリセールバリュー
    3. 5年落ち/令和2年式(2020年)のリセールバリュー
  5. ガソリン車 vs ハイブリッド車:どちらが高リセール?
    1. ガソリン車が有利な理由
    2. 実際のリセール差
  6. リセールバリューが最も高いグレードはどれ?
    1. おすすめグレードランキング
    2. グレード選択のポイント
  7. リセールを左右するオプション装備
    1. 必須級オプション:調光パノラマルーフ
    2. 高効果オプション:モデリスタエアロセット
    3. その他の効果的オプション
  8. ボディカラーによるリセール差
    1. 最強のカラー:プラチナホワイトパールマイカ
    2. リセールが良いカラーランキング
    3. カラー選択のポイント
  9. 売却タイミングの重要性
    1. 最適な売却タイミング
    2. 年式別売却タイミング戦略
    3. 7年落ちの壁
  10. 2025年の相場動向と今後の予測
    1. 最新の相場動向
    2. 相場下落の要因
    3. 今後の見通し
  11. ハリアーを高く売るための実践テクニック
    1. 売却前の準備
    2. 査定時のアピールポイント
    3. 複数業者での査定の重要性
  12. 旧型ハリアー(60系)のリセール事情
    1. 60系ハリアーの特徴
    2. 型式による違い
  13. 購入時にリセールを意識した選択のポイント
    1. グレード選択の考え方
    2. オプション選択の戦略
    3. パワートレイン選択
  14. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. ハリアーPHEVのリセールはどうですか?
    2. Q2. 何年で売るのがベストタイミングですか?
    3. Q3. ディーラー下取りと買取業者、どちらが有利ですか?
    4. Q4. 走行距離はどの程度影響しますか?
  15. まとめ:ハリアーのリセールバリューを最大化するために
    1. 重要ポイントの再確認
    2. 最後に

はじめに:なぜハリアーのリセールが注目されるのか

トヨタ ハリアーは、高級感あふれるデザインと優れた走行性能で多くのユーザーに支持されているSUVです。購入を検討される方の多くが気になるのが「リセールバリュー(残価率)」です。

底線:一般的に3年落ちで残価率が60%を超えていると「リセールバリューが良い」といわれるが、ハリアーの3年経過後のリセールは65~75%という驚異的なものとなっており、SUV市場でも特に高いリセールバリューを維持しています。

この記事では、ハリアーのリセールバリューについて、最新データをもとに詳しく解説します。売却を検討している方、購入時にリセールを意識したい方は、ぜひ参考にしてください。


リセールバリューとは?基本知識を理解しよう

リセールバリューの定義

リセールバリューとは、購入したものを再販する時の価値を示します。例えば新車を500万円で購入し、3年後に400万円で売れたら残価率は80%です。(400万÷500万=0.8なので、80%)

一般的な車のリセールバリュー基準

一般的な車のリセールバリューは3年落ちで50%~60%と言われています。つまり、ハリアーのリセールバリューは業界平均を大きく上回っていることがわかります。

なぜリセールバリューが重要なのか

リセールバリューが高い車を選ぶメリット:

  • 実質的な所有コストが抑えられる
  • 乗り換え時の資金計画が立てやすい
  • 予期せぬ出費で売却が必要になった際も安心

ハリアーのリセールバリューが高い3つの理由

1. 高級車としての中古車需要の高さ

SUV車の中でも価格が高く、中古車の購入を検討する人も多いです。また、ハリアーは原則国内でのみ生産されており、海外での購入経路は輸入のみとなっています。この希少性が高い需要を生み出しています。

2. 海外での圧倒的な人気

ハリアーのリセールバリューを支える大きな要因は海外輸出需要です:

ガソリン車の主要輸出先

  • マレーシア:新車登録から12ヵ月~59ヵ月の車両が行くため、59ヵ月を過ぎるとリセールがガクンと下がります
  • UAE(アラブ首長国連邦):中東諸国への再輸出拠点として重要

ハイブリッド車の輸出先

  • バングラデシュ:製造から5年以内という輸入規制がある為、5年以内のハイブリッドモデルは高値で取引される傾向

3. 車両の状態の良さ

ハリアーは高級車なので、購入してから売却するまで丁寧に扱われるケースが多いです。比較的きれいな状態で中古車として販売されるので、買取相場が高くなり、リセールバリューにも影響を与えています


【2025年最新版】年式・グレード別リセールバリュー詳細データ

1年落ち/令和6年式(2024年)のリセールバリュー

グレード新車価格(万円)買取相場(万円)残価率
ガソリン車
S31225281%
G35931287%
Z40335087%
Zレザーパッケージ43340894%
ハイブリッド車
G41134885%
Z46236679%
Zレザーパッケージ49243889%

ポイント:ハリアー購入1年後のリセールバリューは300万円台で収まることが多く、残価率は7〜8割です。グレードが上がると買取価格も上がり、ハリアーZレザーパッケージは400万円近い査定金額になります

3年落ち/令和4年式(2022年)のリセールバリュー

グレード新車価格(万円)買取相場(万円)残価率
ガソリン車
S31221669%
G35928078%
Z40331678%
Zレザーパッケージ43334379%
ハイブリッド車
S37123263%
G41128068%
Z46233172%
Zレザーパッケージ49236173%

5年落ち/令和2年式(2020年)のリセールバリュー

グレード新車価格(万円)買取相場(万円)残価率
ガソリン車
G34125675%
Z39328874%
Zレザーパッケージ42332076%
ハイブリッド車
G40026366%
Z45229064%
Zレザーパッケージ48233670%

重要な傾向:80系ハリアーの1年落ち・3年落ち・5年落ちの買取相場を比較すると、ガソリン・ハイブリッドともに「Zレザーパッケージ」が最も高いリセールバリューを維持している傾向が見られます


ガソリン車 vs ハイブリッド車:どちらが高リセール?

ガソリン車が有利な理由

輸出市場での強み

  1. マレーシア市場での需要:マレーシアでは「ガソリン車」が主流。輸出先として人気なマレーシアは自国が産油国であるため、燃料価格が安くハイブリッドの燃費性能よりも、ガソリン車の維持コストの安さが優先される
  2. 整備性の良さ:輸出国ではハイブリッドシステムを整備できる設備や技術者が限られており、ガソリンエンジンの方が整備しやすく、再販時の需要も安定

実際のリセール差

3年落ちでの比較例

  • ガソリン Z:78%
  • ハイブリッド Z:72%
  • 差額:約6ポイント

全体として、ハイブリッドよりもガソリン車の方がリセールバリューは高めの傾向となっています。


リセールバリューが最も高いグレードはどれ?

おすすめグレードランキング

1位:Zレザーパッケージ(ガソリン)

  • 最高級グレードの装備充実度
  • 海外での評価が特に高い
  • 5年後でも76%の高残価率

2位:Z(ガソリン)

  • 「Z」グレードがよりラグジュアリーさを感じられるグレードで、ハリアーを求める層とニーズが合致します
  • コストパフォーマンスに優れる

3位:G(ガソリン)

  • リセール市場でのGとZの価格差は新車ほどないのでリセール重視ならGがいいと思います
  • エントリーグレードながら安定したリセール

グレード選択のポイント

残価率を見ていくと新車価格が最も安いハリアーZが唯一の8割超えとなっています。リセールをすることを前提に残価率を重視したいという方はハリアーGを選択するのが良いでしょう


リセールを左右するオプション装備

必須級オプション:調光パノラマルーフ

ハリアーの調光パノラマルーフは、メーカーオプション価格198,000円(新車時)ですが、装着しているだけでリセールに大きく貢献します

リセールへの効果

  • 令和3年式 Zレザーパッケージ(ガソリン/ハイブリッド)の買取データでは、非装着車と比べて20万円以上高く査定されるケースが多く確認されています
  • コスト:約20万円
  • リセール効果:+20万円以上

高効果オプション:モデリスタエアロセット

モデリスタのエアロパーツセットは、後付け可能なディーラーオプションで取付費用込みで約30万円かかります。しかし、買取相場では30万〜50万円アップする例もあり、コスト以上のリターンが期待できる装備です

海外市場での評価: 特に海外市場ではエアロ装着車が好まれる傾向があるため、輸出向けハリアーでは有利な条件になりやすいです

その他の効果的オプション

メーカーオプションナビ: メーカーオプションナビは、車両専用に設計された純正ナビで、デザインや機能が車と一体化しているのが特徴です

単体ではオプション代金の元を取るほどのリセール効果はありませんが、調光パノラマルーフやエアロキットと組み合わせることでプラス査定の幅が広がります


ボディカラーによるリセール差

最強のカラー:プラチナホワイトパールマイカ

特にメーカーオプションカラーのプラチナホワイトパールマイカは、リセールバリューが高くなりやすいので、長く乗った後の売却も視野に入れるならおすすめのカラー

リセールが良いカラーランキング

1位:プラチナホワイトパールマイカ(オプション色) 2位:プレシャスブラックパール(オプション色) 3位:ブラック(標準色)

カラー選択のポイント

ハリアーの人気色はホワイトパール(070)とブラックの2強です。その中で、リセールが高いのはホワイトパールです

具体的な差額

  • ガソリン・ハイブリッド問わず、ホワイトの方が10万円以上高くなるケースあり

ブラック系の注意点: ブラックは2種類存在:ブラック(202) → 標準色、プレシャスブラックパール(219) → オプション色でややリセールが良い


売却タイミングの重要性

最適な売却タイミング

5年以内が絶対条件: 海外への輸出先(マレーシアやバングラデシュなど)では、「5年落ち以内」しか輸入できないという年式制限がある国が多いため、売却を検討するなら”5年以内”が高リセールを狙えるタイミング

年式別売却タイミング戦略

ガソリン車の場合: ガソリンタイプは、ハリアーは輸出の関係から、丸5年(60ヶ月)で売るのと、57ヶ月までに売るのとでは後者の方が30〜40万円高く売ることができます

ハイブリッド車の場合: ハイブリッドタイプの場合は、ロシアへの輸出なども考慮に入れなければいけないため、5年落ちまでに売却をするようにしましょう

7年落ちの壁

ハリアー購入7年後のバリューセールは、100万円台〜200万円台となっており、残価率は4割〜6割程度です。7年後の段階までは、多くの場合で残価率50%程度での買取が期待できることがわかります

重要:7年後以降はリセールバリューの下がるペースが加速していきます。特に、10年を超えるとリセールバリューが2割にも届かないケースが出てくるため、売却価格をなるべく高くしたい方は購入から7年後までにリセールをしましょう


2025年の相場動向と今後の予測

最新の相場動向

ガソリン・ハイブリッドモデルともに2025年2月までは高水準を維持していましたが、3月以降は下落傾向になっています

相場下落の要因

主な下落要因

  1. 供給過多:業者オークションでの出品台数が増加傾向、供給過多に
  2. 為替の影響:為替が年明けより円高傾向となり、輸出時の利益が目減り
  3. 輸出価格の抑制:輸出需要を持つ国々でも、円高の影響で入札価格が抑えられる傾向

今後の見通し

ハリアーの今後のリセールは、人気車なので輸出・国内需要ともに底堅い相場が維持され、現状のリセールを維持していくでしょう

ただし、人気車故に台数が多く中古車市場に溢れているため、長い目で見れば徐々に下がって行く傾向になります


ハリアーを高く売るための実践テクニック

売却前の準備

1. 車両状態の最適化

  • 定期メンテナンスの実施
  • 外装・内装のクリーニング
  • 事故歴・修復歴のないことの確認

2. 書類・記録の整備

  • 整備記録簿の保管
  • 取扱説明書・スペアキーの確認
  • オプション装備の証明書類

査定時のアピールポイント

装備関連: 装着済みの方は、査定時にしっかりアピールすることでプラス査定につながる可能性が高くなります

オプションカラーの場合: 査定時には、「プレシャスブラック(219)」であることを明確に伝えるだけで数万円変わることもあるため、オプションカラーを活かす工夫が大切

複数業者での査定の重要性

一括査定の活用

  • 複数業者の競争により査定額アップ
  • 相場の把握による交渉力強化
  • 最高額での売却実現

海外販路を持つ業者の選択: ハリアーは海外人気が高いため、より高く売却するには海外販路を持つ業者に売却するのが最適


旧型ハリアー(60系)のリセール事情

60系ハリアーの特徴

ハリアーのリセールは7年落ちを超えるとリセール価格が落ちやすくなるため、3年落ちの60系後期または5年落ちの60系前期がおすすめです。また、60系ハリアーは輸出が多いことから、残価率は高めで高価買取の期待が高まります

型式による違い

ASU60系(ATターボ)は一部の海外で輸出ができないため、ZSU60系のCVTがおすすめ


購入時にリセールを意識した選択のポイント

グレード選択の考え方

コスパ重視なら:G または Z 最高リセール狙い:Zレザーパッケージ(ガソリン)

オプション選択の戦略

必須オプション

  1. 調光パノラマルーフ(約20万円)→ +20万円効果
  2. モデリスタエアロ(約30万円)→ +30〜50万円効果

カラー選択: プラチナホワイトパールマイカ > プレシャスブラックパール > ブラック

パワートレイン選択

輸出重視ならガソリン車

  • マレーシア輸出での高需要
  • 整備性の良さ
  • 5年以内売却で特に有利

国内利用中心ならハイブリッド

  • 燃費性能の良さ
  • 環境性能
  • 一定の輸出需要(バングラデシュ等)

よくある質問(FAQ)

Q1. ハリアーPHEVのリセールはどうですか?

A1. ハリアーのPHVモデルのリセールはやや悪いと予想されます。理由は「PHEVは発展途上」だからです。PHEV(プラグインハイブリッド)市場はまだ発展途上であるため、ガソリン車やハイブリッド車に比べて品質や信頼性が低いです

Q2. 何年で売るのがベストタイミングですか?

A2. ハリアーを高く売却するなら、5年以内または7年目での売却がポイントです。特にガソリン車は57ヶ月以内、ハイブリッド車は5年以内が理想的です。

Q3. ディーラー下取りと買取業者、どちらが有利ですか?

A3. 一般的に買取業者の方が高額査定が期待できます。特にハリアーは海外輸出需要が高いため、海外販路を持つ業者での査定がおすすめです。

Q4. 走行距離はどの程度影響しますか?

A4. 残価は走行距離が36,000km以内の場合。これを超えると1kmにつき5円ずつ残価が減ってしまうので注意が必要です。年間1万km程度の使用が理想的です。


まとめ:ハリアーのリセールバリューを最大化するために

重要ポイントの再確認

  1. グレード選択:Zレザーパッケージ(ガソリン)が最強
  2. オプション:調光パノラマルーフ + モデリスタエアロが効果的
  3. カラー:プラチナホワイトパールマイカが最有力
  4. 売却タイミング:ガソリン車は57ヶ月以内、ハイブリッド車は5年以内
  5. 業者選択:海外販路を持つ買取業者を活用

最後に

ハリアーはトヨタ車の中でも9位の78.64%という高い5年後残価率を誇る、優秀なリセールバリューの車です。

適切な選択と売却タイミングで、購入時の投資を最大限回収することが可能です。この記事の情報を参考に、賢いハリアーライフを楽しんでください。


※ 本記事の価格・残価率データは2025年6月時点の情報です。中古車相場は日々変動するため、売却検討時は必ず最新の査定を取得してください。