古い車だから売れない」と諦めていませんか?実は古い車でも適切な方法を選べば、しっかりとした値段で買取してもらうことが可能です。
15年落ち・20年落ちの車でも、海外需要やパーツ価値により思いがけない高額査定がつくケースが増えています。この記事では、古い車の買取について基礎知識から高額買取のコツまで、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説します。
古い車の買取は本当に可能?基本知識
古い車とは何年落ちから?
一般的に**「古い車」は新車登録から10年以上経過した車**を指します。業界では以下のように分類されています:
年式 | 分類 | 特徴 |
---|---|---|
3〜5年落ち | 新しい中古車 | 高値で取引される |
6〜9年落ち | 一般的な中古車 | 安定した需要がある |
10〜15年落ち | 古い車 | 買取価格は下がるが需要あり |
16年落ち以上 | 低年式車 | 廃車買取業者が対象 |
古い車でも買取可能な理由
**現在の車は昔と比べて耐久性が大幅に向上しています。**以前は「10年10万キロで車の寿命」と言われていましたが、現在では20万キロ以上走行する車も珍しくありません。
また、以下の理由により古い車の需要が高まっています:
- 海外での日本車人気の高まり
- 国内での格安車需要
- パーツとしての価値
- 希少車・クラシックカーとしての価値
古い車が買取される理由
1. 海外での日本車需要
日本車は世界的に高い品質と信頼性で評価されています。
海外で人気の理由
- 高い品質と耐久性:日本の製造技術は世界トップクラス
- メンテナンス状態の良さ:日本の道路環境と車検制度
- 右ハンドル車の需要:アジア・オセアニア諸国での需要
海外で特に人気の車種
トヨタ系車種
- ランドクルーザー
- ハイエース
- プリウス
- カローラ
- アルファード・ヴェルファイア
日産系車種
- スカイライン
- GT-R
- エクストレイル
ホンダ系車種
- シビック
- フィット
- オデッセイ
2. 国内での格安車需要
国内でも「安く車に乗りたい」というニーズは根強く存在します。
- 若年層の初回購入車
- セカンドカーとしての需要
- 短期間の利用目的(転勤など)
- 配送業者の業務用車両
3. パーツ・資源としての価値
車として価値がなくても、分解すれば貴重な資源やパーツとして活用できます。
再利用可能な部品
- エンジン部品
- 電装品
- 内装パーツ
- タイヤ・ホイール
- バッテリー
資源としての価値
- 鉄・アルミニウムなどの金属
- 希少金属(レアメタル)
- プラスチック素材
古い車の買取相場【年式別一覧表】
年式別買取相場の目安
※相場は車種・グレード・状態により大きく変動します
年式 | 一般的な買取相場 | 人気車種の場合 | 廃車買取の場合 |
---|---|---|---|
10年落ち | 10万〜50万円 | 30万〜100万円以上 | 5万〜20万円 |
13年落ち | 5万〜30万円 | 20万〜80万円 | 3万〜15万円 |
15年落ち | 3万〜20万円 | 10万〜50万円 | 2万〜10万円 |
20年落ち | 1万〜10万円 | 5万〜30万円 | 1万〜5万円 |
25年落ち以上 | 数千円〜5万円 | クラシックカー価格 | 5千円〜3万円 |
車種別買取傾向
高く売れやすい車種
- SUV:ランドクルーザー、ハリアー、エクストレイル
- ミニバン:アルファード、ヴェルファイア、エルグランド
- 軽自動車:ワゴンR、タント、ムーヴ
- スポーツカー:GT-R、RX-7、スープラ
買取価格が下がりやすい車種
- セダン系(クラウン、マークXなど)
- 大型車(センチュリーなど)
- 特殊車両
古い車の売却先と選び方
売却先の種類と特徴
1. 中古車買取業者
自走可能で状態の良い古い車におすすめ
メリット
- 比較的高額買取が期待できる
- 全国に店舗があり利用しやすい
- 査定が無料
デメリット
- 年式・状態により買取拒否の可能性
- 複数業者の比較が必要
おすすめ条件
- 15年落ち以内
- 走行距離15万キロ以内
- 自走可能
2. 廃車買取業者
どんな状態の古い車でも対応可能
メリット
- 不動車・事故車でも買取可能
- 手続き代行が充実
- レッカー代無料が多い
デメリット
- 買取価格は比較的低め
- 業者により価格差が大きい
おすすめ条件
- 20年落ち以上
- 故障車・不動車
- 事故車
3. 専門店(クラシックカー・旧車)
希少車・人気旧車の場合
メリット
- 専門知識による適正評価
- マニア向け高額査定の可能性
- 車の価値を理解してもらえる
デメリット
- 対象車種が限定的
- 店舗数が少ない
4. ディーラー下取り
新車購入が前提
メリット
- 手続きが簡単
- 代車サービス
- 新車値引きとの調整可能
デメリット
- 買取価格は最も低い傾向
- 新車購入が前提条件
売却先選びのフローチャート
古い車の状態確認
│
▼
自走可能?
│ │
Yes No
│ │
▼ ▼
15年落ち以内? 廃車買取業者
│
Yes No
│ │
▼ ▼
中古車 廃車
買取業者 買取業者
おすすめ買取業者5選
1. カーセブン
顧客満足度の高い大手買取業者
特徴
- 契約後の減額一切なし
- 7日間のキャンセル保証
- 全国160店舗展開
古い車の買取実績
- 15年落ち以上の買取実績豊富
- 海外販路を活用した高額査定
- 無料出張査定対応
おすすめ度:★★★★★
2. ガリバー
業界最大手の安心感
特徴
- 全国460店舗の大規模ネットワーク
- 年間買取台数20万台以上
- 独自の販売ルート
古い車の買取実績
- 10年落ち以上の車も積極買取
- オンライン査定で事前相場確認可能
- 最短即日対応
おすすめ度:★★★★☆
3. カーネクスト(廃車買取専門)
古い車・廃車専門の買取業者
特徴
- どんな車でも0円以上買取保証
- 全国対応(一部地域除く)
- 手続き・レッカー代全て無料
古い車の買取実績
- 20年落ち以上の車が専門
- 不動車・事故車も対応
- 海外輸出ルートを活用
おすすめ度:★★★★★
4. アップル
地域密着型の中堅業者
特徴
- 全国233店舗
- 地域相場に精通
- オークション相場をリアルタイム反映
古い車の買取実績
- 地域需要に合わせた査定
- 店舗持込で時間短縮可能
- メール連絡対応
おすすめ度:★★★☆☆
5. 車高く売れるドットコム
オンライン特化型買取サービス
特徴
- 東証プライム上場企業運営
- 電話+画像での査定可能
- 最短即日査定・翌日入金
古い車の買取実績
- 商用車からスーパーカーまで対応
- 独自販路による高額査定
- 手間のかからない売却プロセス
おすすめ度:★★★★☆
古い車を高く売る5つの方法
1. 複数業者での相見積もり
最も効果的な価格アップ方法です。
一括査定サービスの活用
おすすめ一括査定サイト
- カーセンサー:提携業者数最多
- ナビクル:厳選業者のみ
- MOTA:電話ラッシュなし
効果的な比較方法
- 最低3社以上から見積もり取得
- 同じ条件で査定依頼
- 査定額の根拠を確認
- 他社の金額を交渉材料に使用
2. 売却タイミングの最適化
高く売れる時期
1〜3月(年度末)
- 新生活需要の高まり
- 買取業者の決算期
- 最も高額査定が期待できる時期
9〜10月(半期末)
- 転職・転勤需要
- 中間決算期
- 1〜3月に次ぐ高値期待
避けるべき時期
- 4〜5月:需要減少期
- 7〜8月:夏季休暇の影響
3. 車の状態を整える
清掃・メンテナンス
外装のケア
- 洗車・ワックスがけ
- 小キズの補修(費用対効果を考慮)
- タイヤの空気圧チェック
内装のケア
- 車内清掃・消臭
- シートのクリーニング
- 備品の整理
修理の判断基準
修理した方が良いケース
- 修理費用 < 査定額アップ分
- 安全に関わる部分
- 見た目に大きく影響する部分
修理しない方が良いケース
- 高額な修理が必要
- エンジン・ミッション系の故障
- 修理費用 > 査定額アップ分
4. 必要書類の事前準備
基本必要書類
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内)
- 実印
あると査定額アップにつながる書類
- 整備記録簿
- 取扱説明書
- スペアキー
- 購入時の保証書
5. 交渉テクニックの活用
効果的な交渉方法
即決を条件にした交渉 「今日決めるので、もう少し上げてもらえませんか?」
他社査定額を活用 「○○社では△△万円でした。同額以上なら御社にお願いしたいです」
車の良い点をアピール
- 定期メンテナンス実施
- 禁煙車である
- ワンオーナー車
- 事故歴なし
交渉時の注意点
- 嘘の情報は絶対に言わない
- 感情的にならない
- 相手の立場も理解する
- 無理な要求はしない
買取の流れと必要書類
買取の基本的な流れ
1. 事前準備(1〜2日)
- 車の状態確認
- 必要書類の準備
- 相場情報の収集
2. 査定申込(当日)
- 電話またはWEBで申込
- 車両情報の伝達
- 査定日時の調整
3. 査定実施(30分〜1時間)
- 外装・内装チェック
- エンジン・走行確認
- 書類確認
4. 価格交渉・契約(30分〜1時間)
- 査定額の提示
- 価格交渉
- 売買契約書の締結
5. 車両引渡し・入金(当日〜1週間)
- 車両・書類の引渡し
- 代金の受取り
- 各種手続き完了
必要書類詳細
普通車の場合
書類名 | 取得場所 | 有効期限 | 備考 |
---|---|---|---|
車検証 | – | 車検期限内 | 原本必須 |
自賠責保険証明書 | – | 保険期限内 | 原本必須 |
リサイクル券 | – | – | 紛失時は再発行不要 |
印鑑登録証明書 | 市区町村役場 | 発行から3ヶ月以内 | 2通必要 |
実印 | – | – | 印鑑登録済みのもの |
譲渡証明書 | 買取業者 | – | 業者が用意 |
委任状 | 買取業者 | – | 業者が用意 |
軽自動車の場合
書類名 | 取得場所 | 有効期限 | 備考 |
---|---|---|---|
車検証 | – | 車検期限内 | 原本必須 |
自賠責保険証明書 | – | 保険期限内 | 原本必須 |
リサイクル券 | – | – | 紛失時は再発行不要 |
印鑑 | – | – | 認印可 |
自動車検査証記入申請書 | 買取業者 | – | 業者が用意 |
手続きの注意点
名義変更について
- 買取業者が代行するのが一般的
- 完了まで1〜2週間程度
- 完了通知を必ず確認
自動車税について
- 4月2日以降の売却なら還付あり
- 買取価格に含まれる場合が多い
- 還付額の内訳を確認
任意保険について
- 売却前に保険会社に連絡
- 車両入替または解約手続き
- 解約返戻金の確認
古い車の買取でよくある質問
Q1. 20年落ちの車でも本当に売れますか?
A. はい、20年落ちの車でも売却可能です。
廃車買取業者なら、どんな古い車でも買取してもらえます。パーツや資源としての価値があるため、最低でも数千円〜数万円の値段がつくことが多いです。
Q2. 車検切れの古い車は売れませんか?
A. 車検切れでも問題なく売却できます。
買取に車検は必須条件ではありません。むしろ、古い車の場合は車検を取り直すより、そのまま売却した方が経済的にお得なケースがほとんどです。
Q3. 故障している古い車でも買取してもらえますか?
A. 故障車でも廃車買取業者なら対応可能です。
エンジンがかからない、事故で動かないなどの状態でも、廃車買取業者なら買取してもらえます。レッカー代無料の業者を選ぶことで、手数料なしで売却できます。
Q4. 古い車を売る時に修理した方が良いですか?
A. 基本的に修理は不要です。
修理費用と査定額アップ分を比較して、明らかにプラスになる場合以外は修理しない方が良いでしょう。特に古い車の場合、修理費用の方が高くなりがちです。
Q5. 一括査定と個別査定、どちらが良いですか?
A. 古い車の場合は個別査定がおすすめです。
古い車は業者によって買取可否が分かれるため、まずは廃車買取業者など確実に買取してくれる業者を選び、その後で比較検討することをおすすめします。
Q6. 買取価格はいつまで有効ですか?
A. 一般的に査定から1週間程度です。
中古車相場は日々変動するため、査定額には有効期限があります。業者により異なりますが、1週間〜10日程度が一般的です。
Q7. 売却後にキャンセルはできますか?
A. 業者により異なりますが、基本的に困難です。
契約後のキャンセルは原則として困難ですが、カーセブンなど一部業者では7日間のキャンセル保証を設けています。契約前にキャンセル条件を確認しましょう。
Q8. 個人売買と買取業者、どちらが高く売れますか?
A. 古い車の場合は買取業者がおすすめです。
個人売買は高く売れる可能性はありますが、古い車の場合はトラブルリスクが高く、買い手も見つかりにくいため、買取業者を利用する方が安全で確実です。
まとめ
古い車の買取について、重要なポイントをまとめます:
古い車でも売却は十分可能
- 15年落ち以上でも買取業者はある
- 海外需要により思わぬ高値の可能性
- 最悪でもパーツ・資源価値で数千円以上
最適な売却先の選択が重要
- 自走可能:中古車買取業者
- 故障・不動車:廃車買取業者
- 希少車:専門店
高額買取のコツ
- 複数業者での相見積もり
- 売却タイミングの最適化(1-3月がベスト)
- 車の状態を整える
- 必要書類の事前準備
- 効果的な交渉テクニック
おすすめ行動プラン
- まず廃車買取業者で最低価格を確認
- 状態が良ければ中古車買取業者も検討
- 複数業者で比較検討
- 最も条件の良い業者で売却
**古い車だからと諦めず、適切な方法で売却すれば必ず値段がつきます。**この記事の情報を参考に、あなたの愛車を最適な条件で売却してください。
まずは気軽に査定を依頼して、あなたの車の現在価値を確認してみることから始めてみましょう。
この記事の情報は2025年6月時点のものです。買取相場や業者情報は変動する可能性があります。最新情報は各業者の公式サイトでご確認ください。