フォルクスワーゲン買ってはいけない?真相と賢い購入判断ガイド【2025年最新版】

「フォルクスワーゲン 買ってはいけない」というワードで検索されている方も多いのではないでしょうか。ドイツの国民車として世界的に愛されているフォルクスワーゲンですが、インターネット上では様々な噂や憶測が飛び交っています。

車の売却・査定を検討している方にとって、次の愛車選びは重要な決断です。本記事では、フォルクスワーゲンの実態を客観的に分析し、買って後悔しないための判断材料を提供します。

フォルクスワーゲンは「買ってはいけない」車ではありません。ただし、国産車とは異なる特性やコストがあるため、これらを理解した上で購入判断することが重要です。

  1. フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」と言われる5つの理由
    1. 1. 故障率の高さと信頼性への不安
      1. J.D.パワー調査結果の衝撃
      2. 日本特有の故障要因
    2. 2. DSG(デュアルクラッチトランスミッション)の問題
      1. DSGとは何か
      2. 日本での深刻な問題
      3. リコール対応の実態
    3. 3. 高額な維持費と修理代
      1. 部品代の高さ
      2. 実際の維持費例
      3. よくある故障と修理費用
    4. 4. 排ガス不正問題(ディーゼルゲート)の影響
      1. 問題の概要
      2. 日本への影響
    5. 5. サービス品質への不満
  2. フォルクスワーゲンの魅力と優れた特徴
    1. 1. 卓越した安全性能
      1. ボディ剛性の高さ
      2. 独自の安全設計
    2. 2. 優れた走行性能
      1. 高速安定性
      2. シートの人間工学設計
    3. 3. 洗練されたデザイン
    4. 4. 環境性能と燃費
      1. 優れた燃費性能
  3. フォルクスワーゲンを買うべき人・避けるべき人
    1. 買うべき人の特徴
      1. ✅ こんな方におすすめ
      2. 購入に適した条件
    2. 避けるべき人の特徴
      1. ❌ おすすめできない方
    3. 購入判断のチェックリスト
      1. 財務面の確認
      2. 利用環境の確認
      3. 期待値の確認
  4. 中古車購入時の注意点とチェックポイント
    1. 認定中古車の重要性
      1. なぜ認定中古車を選ぶべきか
      2. 認定中古車の3つのグレード
    2. 購入前の必須チェック項目
      1. 機械的チェックポイント
      2. 書類・保証の確認
    3. 年式・走行距離別の選び方
      1. おすすめの条件
  5. 競合車種との比較
    1. 同クラス輸入車との比較
    2. 国産車との比較
  6. 失敗しないフォルクスワーゲン購入戦略
    1. 購入タイミングの最適化
      1. ベストな購入時期
    2. 賢い購入プラン
      1. 5年サイクル乗り換え戦略
      2. 延長保証の活用
    3. 購入後のメンテナンス戦略
      1. 予防保全の重要性
      2. 定期メンテナンススケジュール
  7. フォルクスワーゲンの将来性と投資価値
    1. ブランドの方向性
      1. 電動化への取り組み
      2. 技術革新への投資
    2. リセールバリューの見通し
      1. EVシフトの影響
  8. 査定・売却時のポイント
    1. 高く売るためのコツ
      1. 売却タイミング
      2. 査定額を上げる準備
    2. 一括査定の活用法
  9. まとめ:フォルクスワーゲンとの正しい付き合い方
    1. 結論:買ってはいけないのか?
      1. ✅ 購入を推奨する条件
      2. ❌ 購入を控えるべき条件
    2. 最後のアドバイス

フォルクスワーゲンが「買ってはいけない」と言われる5つの理由

1. 故障率の高さと信頼性への不安

J.D.パワー調査結果の衝撃

アメリカの民間調査会社「J.D.パワー」の調査によると、2017年に実施された「日本自動車耐久品質調査」でフォルクスワーゲンの故障率は最下位です。主要メーカーの中では、日本でもっとも故障の多いメーカーとなっています。

しかし興味深いことに、フォルクスワーゲンの生産国であるドイツでは、フォルクスワーゲンの故障率は低めです。これは環境要因や使用条件の違いが大きく影響しています。

日本特有の故障要因

日本でフォルクスワーゲンの故障率が高い主な理由:

要因詳細
気候条件高温多湿な夏、寒暖差の激しい四季
道路事情信号機が多い、ストップ&ゴーの多発
部品耐久性ドイツ車の部品は70度設定、日本車は100度設定
使用パターン短距離走行中心、エンジンの暖機不足

2. DSG(デュアルクラッチトランスミッション)の問題

DSGとは何か

DSGって、フォルクスワーゲンが大量に採用した自動変速装置です。それまでの一般に使われてたオートマと呼ばれる自動変速装置と違って、手動操作式の変速装置を自動化した、みたいな燃費も良い、滑りも無い、と画期的なものでした。

日本での深刻な問題

ところが、日本みたいに市街地は低速運転が多く、渋滞も多い、ところで使うと高確率で不調になるんですよ。最悪走行中に動けなくなって、新車の保証が切れてる場合にはDSG本体交換で70万円コースとか。

リコール対応の実態

2019年8月21日、フォルクスワーゲングループジャパンはやっと重い腰を上げた。7速DSGに不具合があることを認め、2008年4月28日~2016年3月14日に輸入されたポロやゴルフなど計30車種17万6068台のリコールを国土交通省に届け出たのだ。

DSGの種類と信頼性

タイプ信頼性搭載車種特徴
乾式7速DSGリスク高ゴルフ、ポロ等リコール対象、修理費用高額
湿式6速DSG比較的安定GTI、R等トラブル少ない、メンテナンス要

3. 高額な維持費と修理代

部品代の高さ

フォルクスワーゲンの維持費が高くなる理由:

  • 純正部品の高価格: 輸入品のため国産車の1.5~2倍
  • 技術料金: 専門知識が必要で工賃が高額
  • 故障頻度: 国産車より早期に部品交換が必要

実際の維持費例

年間維持費の目安

項目国産車フォルクスワーゲン差額
オイル交換8,000円12,000円+4,000円
車検費用80,000円120,000円+40,000円
突発故障10,000円50,000円+40,000円
年間合計約10万円約15-20万円+5-10万円

8年間8万㎞で17万円ほどの故障による出費です。想定内なので問題なし。という意見もありますが、これは国産車と比較すると明らかに高額です。

よくある故障と修理費用

故障箇所修理費用発生時期
パワーウィンドウ3万円/箇所3-5年目
ドアロック7万円5-7年目
DSG交換70万円7-10年目
エアコン系統10-30万円5-8年目

4. 排ガス不正問題(ディーゼルゲート)の影響

2015年に発覚したフォルクスワーゲンの排ガス不正問題は、ブランドイメージに大きな打撃を与えました。

問題の概要

フォルクスワーゲンの内部調査によると全世界で1,100万台が不正の対象になると発表された。その後も「アウディ」などの車両でも不正疑惑があがってきた。賠償金は約1,300億円にのぼる。

日本への影響

でも不幸中の幸いなんだけど、対象となるディーゼル車は日本の正規ディーラーでは販売されていなかったんだ。日本で対象となったのはユーザーが直接並行輸入したものだけだったから、日本での影響は極めて少なかったみたいだよ。

5. サービス品質への不満

ユーザーからよく聞かれる不満:

  • ディーラー対応の地域差が大きい
  • 修理期間の長さ(部品取り寄せに時間がかかる)
  • 保証範囲が国産車より狭い場合がある
  • アフターサービスの質にばらつき

フォルクスワーゲンの魅力と優れた特徴

1. 卓越した安全性能

ボディ剛性の高さ

私が初めて乗ったお車がVWゴルフⅡ。一発廃車の大事故を起こしたのに無傷だった。ゴルフに命を守っ頂いたのだ。

フォルクスワーゲンの安全性の特徴:

  • 高張力鋼板の採用で優れた衝突安全性
  • クラッシャブルゾーンの効果的な設計
  • 先進安全機能の標準装備

独自の安全設計

特徴効果
グリップ式ドアハンドル緊急時の脱出が容易
スタッドボルトホイール固定の安全性向上
高剛性ボディ衝突時の生存空間確保

2. 優れた走行性能

高速安定性

高速道路では地面を這いつくばってピタッとぶれることなく曲がる安定走行。

フォルクスワーゲンならではの走行特性:

  • アウトバーンで鍛えられた高速安定性
  • しっかりとした足回りで疲労を軽減
  • 精密なハンドリングで運転の楽しさを提供

シートの人間工学設計

でも、柔らかいシートだと上下左右に体が動いてしまう分、疲れが増加してしまうんだよ。それに比べてフォルクスワーゲンのシートならしっかりとドライバーを固定して正しい姿勢を支えてくれるから疲労度が少ないんだよ!

3. 洗練されたデザイン

フォルクスワーゲンのデザインの魅力:

  • 質実剛健なドイツらしいデザイン
  • 飽きのこないシンプルな美しさ
  • 豊富なカラーバリエーションで個性を表現
  • 機能美を追求した内装デザイン

4. 環境性能と燃費

優れた燃費性能

で、VWザ・ビートルになると市街地リッター10㎞以上。高速道路でリッター14㎞以上になったので驚いた。

最新の環境技術:

  • 小排気量ターボエンジンで力強さと燃費を両立
  • クリーンディーゼル技術の先進性
  • 電動化への積極的な取り組み

フォルクスワーゲンを買うべき人・避けるべき人

買うべき人の特徴

✅ こんな方におすすめ

  • 輸入車特有の魅力に価値を感じる方
  • 高速道路走行が多い方
  • メンテナンス費用を許容できる方
  • 運転の楽しさを重視する方
  • 安全性能を最優先に考える方
  • 個性的なデザインを求める方

購入に適した条件

条件理由
年収500万円以上維持費を無理なく負担できる
車検ごと乗り換え高額修理リスクを回避
正規ディーラー近隣アフターサービスが受けやすい
セカンドカー利用故障時の代替手段がある

避けるべき人の特徴

❌ おすすめできない方

  • 維持費を抑えたい
  • 故障リスクを避けたい
  • 長期間同じ車に乗りたい方(10年以上)
  • 初回車検以降も乗り続ける予定の方
  • ディーラーが遠い地域の方

購入判断のチェックリスト

購入前に以下の点を確認しましょう:

財務面の確認

  • [ ] 年間20万円の維持費予算がある
  • [ ] 突発的な50万円の修理費に対応できる
  • [ ] 5年以内の乗り換えを想定している

利用環境の確認

  • [ ] 正規ディーラーが30km圏内にある
  • [ ] 高速道路走行が月100km以上ある
  • [ ] 代替交通手段が確保できている

期待値の確認

  • [ ] 国産車とは違う特性を理解している
  • [ ] 故障時のリスクを受け入れられる
  • [ ] 輸入車の魅力に価値を感じる

中古車購入時の注意点とチェックポイント

認定中古車の重要性

なぜ認定中古車を選ぶべきか

認定中古車とは、正規ディーラーが独自に定めている厳しい基準を満たした中古車のことです。厳しい検査やテストをクリアした車のみが選ばれるため、安心して購入することができます。

認定中古車の3つのグレード

グレード対象年式走行距離保証期間
Das WeltAuto.Premium3年以内3万km以内2年保証
Das WeltAuto.5年以内5万km以内1年保証
Das WeltAuto.Basic7年以内7万km以内6ヶ月保証

購入前の必須チェック項目

機械的チェックポイント

項目確認内容重要度
DSG動作変速ショック、異音の有無★★★
パワーウィンドウ全窓の上下動作確認★★★
エアコン冷暖房の効き具合★★☆
警告灯エンジン始動時の表示確認★★★
エンジン音アイドリング時の異音★★☆

書類・保証の確認

  • 整備記録簿の履歴確認
  • リコール対応の実施状況
  • 保証内容と期間の詳細
  • 前オーナーの使用状況

年式・走行距離別の選び方

おすすめの条件

最もおすすめ: 3年落ち・3万km以内

  • リスクが最も低い
  • 保証も充実
  • 価格とのバランスが良い

次点: 5年落ち・5万km以内

  • コストパフォーマンス重視
  • リスクは中程度
  • しっかりとした点検が必要

要注意: 7年落ち以上・7万km以上

  • 輸入車は5年経過すると交換が必要な部品が出てくると言われています。
  • 高額修理のリスクが急激に増加
  • 予算に余裕がある場合のみ

競合車種との比較

同クラス輸入車との比較

メーカー/車種信頼性維持費走行性能総合評価
フォルクスワーゲン ゴルフB
BMW 1シリーズ×B-
アウディ A3B
メルセデス・ベンツ AクラスB+

国産車との比較

項目フォルクスワーゲン国産車(トヨタ等)
初期品質
長期信頼性
維持費
走行性能
安全性能
デザイン性
リセールバリュー

失敗しないフォルクスワーゲン購入戦略

購入タイミングの最適化

ベストな購入時期

  1. 決算期(3月・9月)
    • 在庫車の大幅値引き
    • 延長保証のサービス提供
  2. モデルチェンジ前
    • 現行モデルの価格下落
    • 成熟した技術で故障リスク低下
  3. リコール対応後
    • 既知の問題が解決済み
    • 中古車相場の一時的下落

賢い購入プラン

5年サイクル乗り換え戦略

新車購入 → 3年目車検 → 5年目で売却・乗り換え

メリット:

  • 高額修理リスクを回避
  • 保証期間内での利用
  • 比較的高いリセールバリューを維持

延長保証の活用

保証タイプ費用カバー範囲おすすめ度
メーカー延長保証15-25万円エンジン・ミッション等★★★
第三者保証10-20万円主要部品のみ★★☆
ディーラー独自保証8-15万円限定的★☆☆

購入後のメンテナンス戦略

予防保全の重要性

フォルクスワーゲンのメカニックは全てコンピューターで管理されていて、タイヤの空気圧が減るだけで警告灯が点灯します。エンジンオイルが減っていますよ!などなど何かあるとすぐ警告灯が点灯し教えてくれます。警告灯が点灯したらすぐに整備工場へ入庫して部品交換してください。

定期メンテナンススケジュール

時期項目費用目安
6ヶ月毎オイル交換・点検1.5万円
1年毎法定点検3-4万円
2年毎車検12-15万円
4万km毎DSGオイル交換3-5万円

フォルクスワーゲンの将来性と投資価値

ブランドの方向性

電動化への取り組み

フォルクスワーゲンは2030年までに:

  • EV販売比率50%以上を目標
  • ID.シリーズの充実
  • 充電インフラの整備支援

技術革新への投資

  • 自動運転技術の開発加速
  • コネクテッド機能の強化
  • サステナビリティへの注力

リセールバリューの見通し

EVシフトの影響

車種タイプ短期見通し(3年)長期見通し(10年)
ガソリン車緩やかな下落大幅な価値減少
ディーゼル車急速な下落ほぼ無価値
EV・PHEV安定または上昇技術次第

査定・売却時のポイント

高く売るためのコツ

売却タイミング

  1. 車検前(1-2ヶ月前)
    • 車検費用を回避
    • 買取価格への影響を最小化
  2. 故障発生前
    • 警告灯が点灯したら早めに売却検討
    • 修理費用と売却価格を比較

査定額を上げる準備

項目効果
整備記録簿の整理+5-10万円
純正パーツの保管+3-5万円
内外装の清掃+2-3万円
リコール対応証明+5万円

一括査定の活用法

フォルクスワーゲンの売却時は複数業者での査定が重要:

  • 輸入車専門店での査定
  • 大手買取チェーンでの比較
  • ディーラー下取り価格の確認
  • 個人売買の可能性検討

まとめ:フォルクスワーゲンとの正しい付き合い方

結論:買ってはいけないのか?

フォルクスワーゲンは決して「買ってはいけない」車ではありません。しかし、以下の条件を満たす方にのみおすすめします:

✅ 購入を推奨する条件

  • 年間維持費20万円を許容できる経済力
  • 輸入車特有の魅力に価値を感じる
  • 5年程度での乗り換えを前提としている
  • 正規ディーラーでのメンテナンスが可能

❌ 購入を控えるべき条件

  • 維持費を国産車並みに抑えたい
  • 10年以上の長期利用を想定
  • 故障リスクを避けたい
  • 初回車検以降も乗り続ける予定

最後のアドバイス

フォルクスワーゲンを購入する際は、以下の心構えが重要です:

  1. リスクを理解した上での購入
  2. 予防保全の徹底
  3. 適切なタイミングでの乗り換え
  4. 専門店でのメンテナンス

やっぱり機械なので故障というより国産車より早めに寿命がきたとポジティブに考えています。一発廃車で体験した安全なボディ剛性、運転して楽しいし、高速道路では抜群の安定走行、長距離運転しても全く疲れない。このことを考えたら安いものです。

フォルクスワーゲンは正しく理解して付き合えば、素晴らしいカーライフを提供してくれる車です。この記事が、あなたの賢い車選びの参考になれば幸いです。


【最新の査定相場をチェック】 愛車の最新査定額を知りたい方は、複数の買取業者で比較することをおすすめします。特にフォルクスワーゲンのような輸入車は、業者によって査定額に大きな差が出ることがあります。


本記事の情報は2025年6月時点のものです。最新の情報については、各ディーラーにお問い合わせください。