はじめに
車の売却を検討している方なら、一度は「カババ」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。「プロに任せる自動車フリマ」として注目を集めているカババですが、インターネット上では「売れない」「トラブルが多い」といった気になる評判も見かけます。
本記事では、実際にカババを利用した方々の口コミや評判を徹底的に調査し、メリット・デメリット、注意すべきポイントを詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- カババの実際の評判と口コミの真実
- 手数料改定による影響と注意点
- 売れない場合の対処法と成功のコツ
- トラブル事例と対策方法
- 他の車売却方法との比較
カババとは?サービス概要
基本情報
カババは、2020年6月に「プロに任せる、自動車フリマ。」というキャッチフレーズでリリースされた中古車フリマサービスです。
運営会社情報
- 運営会社:株式会社アラカン
- 設立:2019年
- 代表取締役:田中一榮氏(元ネクステージ取締役)
- 本社:愛知県名古屋市
サービスの特徴
カババの最大の特徴は、中間マージンが発生しないので高く売れて安く買える、そして相手との面倒なやり取りはすべてカババに任せられる点です。
カババの仕組み
- プロの査定士が出品前に全車両を鑑定
- 適正な出品価格をプロがアドバイス
- 購入者との交渉・やり取りをカババが代行
- 名義変更などの手続きもサポート
カババの評判・口コミを徹底分析
良い評判・口コミ
高額売却の成功事例
出品者に対する「他社査定よりいくら高く売却できたか」というアンケートでは、71%の方が20万円以上高く売れたと回答しています。
実際の口コミでは以下のような声が見られます:
Twitterでの成功事例 「カババにて無事に売却完了しました!本当に売れるのか不安でしたが買取業者の提示価格より大幅に高く売れたので満足してます😊 時間と手間は掛かりますが、それに見合う十分な結果だったので また利用したいと思います!」
「カババでModel3が売れた!Twitterの皆さが出品ページを拡散してくれたおかげです。買い値よりだいぶ下がりましたが、業者で売るよりは数十万円高いと思います。」
サポート体制への評価
「カババを利用して車を売却した際、CtoCの仕組みが魅力的でした。出品後も車を使い続けられるシステムのおかげで日常生活に支障なく売却できる点は大きな利点でした。また、手続きが非常に簡単で、すべてオンラインで完結したためストレスを感じることがありませんでした。」
悪い評判・口コミ
売れない・時間がかかるという声
「自分もカババさんに出品して1ヶ月たっても売れなかったので、普通に一括査定でネクステージに売却しました。カババさんに掲載していた値段より高く売れました。」
「カババは下取りより平均で55万円高く売れると言われています。しかし、場合によっては買取よりも安くなることもあります。」
手続きの遅延
「カババは出品まで数週間(取材は9月に入ってからと言われた)、すぐに売れたとしても納車まで3週間もかかる?とか。今から最速でも10月中旬ぐらいと言われたので今回はお断りしました。」
トラブル事例
「納車された車体に出品情報には記載されていないA4サイズの薄い凹みがありました。すぐに証拠画像を添えて報告したところ、出品時の査定士が見落としていたと謝罪がありました。自分には許容できない損害だったので修理費相当額(ディーラー見積もり額)の返金を主張しましたが、車両の不具合は全て出品者の責任であるとして「カババ」は返金に応じず」
2024年10月手数料改定の影響
改定内容
2024年10月1日より、成約時の手数料(システム利用料)が出品者にも課されるようになりました。出品価格が200万円未満の場合:55,000円(税込)、出品価格が200万円以上の場合:110,000円(税込)
改定前後の比較
項目 | 改定前 | 改定後(2024年10月〜) |
---|---|---|
出品者手数料 | 無料 | 200万円未満:55,000円<br>200万円以上:110,000円 |
購入者手数料 | 38,500円 | 38,500円(変更なし) |
利用者の反応
「前の自分のパターンで言うと、アップルで180万円の買取見積もりが出てた車がカババで190万で売れたわけだけど、車が使えない期間や売りたい時にすぐ売れるわけではないこと考えると5万10万の手数料は厳しいなぁ」
手数料改定の理由
昨今の物価高騰の影響や、今後のシステム改善およびサポート体制の充実を図るためとカババ側は説明しています。
カババのメリット・デメリット
メリット
1. 高額売却の可能性
- 他社の買い取り、下取り査定で一番高かった金額よりも平均で55万円高く売却
- 中間マージンが削減される個人売買の恩恵
2. 手続きの簡素化
- プロによる出品作業の代行
- 名義変更などの面倒な手続きをサポート
- 購入者との交渉もカババが代行
3. 出品中も使用可能
- 出品しても売れるまで乗り続ける事ができます。引き渡したいタイミングが数ヶ月後でも出品できます
4. キャンセル料無料
- 出品を途中でキャンセルしても、ペナルティはございません
5. 品質保証
- AIS検定を合格した査定士による鑑定
- カババベーシック保証:納車後30日間、上限30万円まで対象部品の修理が保証
デメリット
1. 手数料の負担
- 2024年10月から出品者にも手数料が発生
- 成約時のシステム利用料が高額
2. 売却までの時間
- 購入者が見つかるまで2ヶ月はかかると思った方が良い
- 取材から出品まで数週間要する場合も
3. 確実性の欠如
- フリマ形式のため必ず売れるとは限らない
- 価格設定によっては長期間売れ残るリスク
4. トラブルリスク
- 個人売買特有のトラブルの可能性
- カババの仲介能力には限界がある
売れない場合の対策と成功のコツ
売れない原因
カババは、出品者自身が販売希望金額を設定できるサービスなので、希望金額を高く設定しすぎると、買い手がつかず売れない可能性があります
具体的な対策方法
1. 価格の見直し
5%〜10%の値下げをすると相手の予算に見合う確率が高まります。どこまで値下げするか、カババで検索した同じ車両を参考にするか、他の個人売買フリマサイトを参考にする
2. 車両情報の充実
車両情報を充実させるために、車両の状態や装備などを詳しく書き足しましょう。よくない部分も隠さずに正直に伝えることも大切ですが、車の特徴や魅力をアピールすることが効果的
3. 一括査定への切り替え
カババが提携している「ネクステージ」に出張買取を依頼するのも一つの方法です。出張買取であればその場で値段がつきますし、こちらから出かける必要がありません
高く売れやすい車種
カババで売ると高く売れる可能性がある車種の例としては、①輸出相場の車(ランクル、ハリアー、アルファード(一部グレード)など)②ディーラーから大量の未使用車が中古車販売店へ供給される車(セレナ、ヴォクシー、軽自動車)
トラブル事例と対策
よくあるトラブル
1. 査定と実車の差異
カババでは中古車販売店のようにすぐに売買成立することは稀なんですよね。買い手が現れるまで2カ月はかかると思った方が良いです
その間の車両状態の変化により、売買成立までの間に『メーターの故障』と『クラッチの異音』が発生してしまいました…(減額対応することになりましたが、それでも中古車販売店よりも高く売れたので満足です)
2. 対応の遅延
「カババ担当者から「出品者と連絡が取れないので、回答を待ってほしい」と言われましたので、待っていたら、翌朝その車が「出品取り消し」となっていました。カババ担当者にショートメッセージにて状況確認しましたが、いまのところ回答がありません。」
3. 価格変更トラブル
「見積もりの依頼から8日目にやっと返信が来たと思ったら出品者が再査定に出して今の値段より20万円上げてほしい、とのこと。かれこれ2週間以上やり取りして今さら値上げと言われても」
トラブル対策
1. 利用規約の確認
カババはあくまでも個人間売買のプラットフォームの提供業者です。サイト上に掲載されている車両に関する情報の正確性や、その後の取引の全てにおいて保証をしていません
2. 現車確認の重要性
購入者側は可能な限り現車確認を実施し、車両購入後の不具合は納車後3日以内に申し出をしないといけないという点を理解しておく
3. カババサポートの活用
何かあればカババが仲介するので対人トラブルは起こりません(トラブルが発生してもカババが全て対応してくれます)
他の車売却方法との比較
カババ vs 一括査定
比較項目 | カババ | 一括査定 |
---|---|---|
売却価格 | 高額の可能性あり | 市場相場価格 |
手数料 | 5.5万円〜11万円 | 無料 |
売却期間 | 1〜4ヶ月 | 1〜2週間 |
確実性 | 売れない可能性あり | ほぼ確実に売却可能 |
手続き | カババが代行 | 自分で対応 |
カババ vs ディーラー下取り
比較項目 | カババ | ディーラー下取り |
---|---|---|
売却価格 | 下取りより平均55万円高 | 低価格 |
手数料 | 5.5万円〜11万円 | 無料 |
手間 | 査定・出品作業あり | 非常に簡単 |
次車購入 | 関係なし | セット取引で割引あり |
カババ vs 他フリマサービス
ガリバーフリマとの比較 ガリバーフリマでは出品者受取価格が1,000,001円〜の場合には「出品者受取価格の8%が手数料」となります
実際の利用手順
出品の流れ
- エントリーフォームから申し込み
- 車種情報と個人情報を入力
- 取材日の調整
- カババから電話がかかってきて、家に来てもらう日を決めます
- プロによる査定・撮影
- プロの鑑定士さんが家に来て、車をチェックします。この時、車の写真を撮ったり、車についての情報を入力したりします
- 価格設定・出品
- 市場データを基に適正価格をアドバイス
- 購入者とのマッチング
- カババが購入者との交渉を代行
- 契約・名義変更
- カババが名義変更に必要な書類を郵送で送ってくれるのでそれを書いて返送するだけです
- 車両引き渡し・入金
- 購入者が車両を受け取った日から、原則5営業日目に、カババから出品者様へお振り込み
購入の流れ
- 会員登録・車両検索
- 現車確認の申し込み
- 価格交渉
- 購入申請
- 差異確認・最終意思表示
- 契約・入金
- 納車
注意すべきポイント
出品者側の注意点
1. 手数料の考慮
2024年10月の改定により、出品希望価格をカババの手数料を加味した価格設定を行っていただければ大丈夫とのアドバイスがあります。
2. 書類提出期限
書類が届いたら早めに返送することが大切です。返送が遅れると、違約金5万円を支払うことになるかもしれない
3. 車両状態の変化への対応
長期間の出品期間中の車両状態変化に注意し、売買成立時に『差異報告』として購入者に伝える義務があります
購入者側の注意点
1. 現車確認の実施
現車確認の申し込みの時、自分の都合が合う時間帯を書き添えました。明るいうちに見るために、平日の朝6時から8時か週末の時間を選択しました
2. 保証の理解
「カババベーシック保証」という制度がありますが、対象は機械的な故障に限定されています。また、納車当日に発覚した故障や外装の傷・凹みは保証の対象外
3. 不具合報告期限
車両購入後の不具合は納車後3日以内に申し出をしないといけない
カババを利用すべき人・避けるべき人
カババに向いている人
- 時間に余裕がある人
- 売却まで数ヶ月待てる方
- 高額売却を重視する人
- 多少の手数料を払っても高く売りたい方
- 特別な車を所有している人
- スポーツカーやプレミアカーなど、需要のある車は1番高音が付く可能性のある売却方法
カババを避けるべき人
- 急いで売却したい人
- 車を1台しか所有しておらず、次の車が決まっている人には使えないサービス
- 確実性を重視する人
- 必ず売却できる保証はない
- 手数料を避けたい人
- 成約時に5.5万円〜11万円の手数料が発生
まとめ
カババは確かに高額売却の可能性がある魅力的なサービスですが、2024年10月の手数料改定により、従来のメリットは一部薄れたのが現実です。
カババの評判まとめ
- ✅ 高額売却の実績は確かにある
- ✅ プロのサポートで手続きが簡素化される
- ❌ 売却まで時間がかかる
- ❌ 必ず売れるとは限らない
- ❌ 手数料負担が増加
利用を検討する際のポイント
- 時間的余裕があるか
- 手数料を差し引いても満足できる価格で売れるか
- 売れない場合の代替手段を準備しているか
車の売却は人生における大きな決断の一つです。カババの利用を検討する際は、本記事で紹介したメリット・デメリットを十分に理解し、ご自身の状況に最適な選択をしていただければと思います。
最終的な判断のために
- 複数の売却方法を比較検討する
- カババで査定を受けてから判断する
- 売却期限を明確に設定する
- 代替手段(一括査定など)も並行して準備する
賢明な車売却のために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。