SUVの購入を検討中のあなた、将来的な売却価値まで考えて車選びをしていますか?
「せっかく高い買い物をするなら、売るときも高く売れる車がいい」 「でも、どのSUVがリセールバリューが高いのかよくわからない…」
そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は、SUVは人気が高く、リセールバリューの高い車種として知られています。しかし、すべてのSUVが高いリセールバリューを維持できるわけではありません。
本記事では、2025年最新のデータに基づいて、リセールバリューが高いSUVをランキング形式でご紹介します。編集部が実際に中古車市場を調査し、買取業者への取材も行った結果をもとに、今本当に価値が落ちにくいSUVを厳選しました。
この記事を読めば、あなたも賢い車選びができるようになるはずです。
リセールバリューとは?SUV購入前に知っておくべき基礎知識
リセールバリューの意味と重要性
リセールバリューとは、一般的に「保有する自動車を売却する際に、その車のもつ経済的価値」を指します。新車価格に対して、数年後にどれだけの価値が残っているかを示す指標です。
例えば、500万円で購入したSUVが3年後に350万円で売却できた場合、リセールバリュー(残価率)は70%となります。この数字が高ければ高いほど、実質的な車の維持コストを抑えることができるのです。
なぜSUVはリセールバリューが高いのか
SUVはそのデザインと実用性から、多くのドライバーに愛される定番車種です。そのため、購入後のリセールバリューが安定しており、売却時のことを考えて選ばれるケースも少なくありません。
SUVのリセールバリューが高い理由:
- 国内外での高い需要 – 特に海外市場(中東、東南アジア、アフリカなど)での人気
- 優れた耐久性 – 悪路走行にも対応できる頑丈な作り
- 実用性の高さ – ファミリーカーとしてもアウトドア車としても使える汎用性
- 希少性 – 人気モデルは供給が追いつかない場合も
年式別リセールバリューの目安
経過年数ごとのリセールバリュー目安は、以下のとおりです:
経過年数 | 平均リセールバリュー |
---|---|
3年落ち | 50~60%前後 |
5年落ち | 40~50%前後 |
7年落ち | 20~30%前後 |
10年落ち | ~10%前後 |
ただし、人気のSUVは平均を大きく上回ることが多く、中には3年落ちで121%前後という驚異的な数値を記録する車種もあります。
【2025年最新】リセールバリュー高いSUVランキングTOP10
編集部が2025年の最新データを基に調査した、リセールバリューが高いSUVランキングをご紹介します。
第1位:トヨタ ランドクルーザー70(残価率:104%)
リセールバリューが現状1番高い車は、トヨタのSUVであるランドクルーザー70です。
主な特徴:
- 本格的なオフロード設計で悪路走破性が抜群
- 無骨でシンプルなデザインが長年愛される
- 3年落ちで~121%前後、5年落ちで~104%前後という驚異的なリセールバリュー
- 新車価格:480万円~
編集部コメント:「2023年に復活販売されたランクル70は、予想通り凄まじいリセールバリューを記録しています。希少性と実用性を兼ね備えた、まさに資産価値のある1台です」
第2位:ランドローバー ディフェンダー(残価率:89%)
イギリスの高級車メーカー「ランドローバー」が販売しているクロスカントリー車です。
主な特徴:
- 高い走破性により雪道や砂地でも安定走行
- 最新テクノロジーによる快適な運転支援
- 3年落ちで~103%前後という高い残価率
- 新車価格:855万円~
第3位:トヨタ ランドクルーザー250(残価率:82%)
“原点回帰”をテーマに開発された車で、高いオフロード走破性をベースに日常的な使いやすさが追加されています。
主な特徴:
- ライトデューティー系で日常使いしやすい
- モダンなデザインと実用性の両立
- 新車価格:520万円~
第4位:トヨタ ランドクルーザー300(残価率:82%)
機能的なデザインの内装が魅力的なトヨタのフラッグシップSUVです。
主な特徴:
- ラグジュアリーさとタフさの融合
- 大容量のラゲージルーム
- 新車価格:525万円~
第5位:トヨタ カローラクロス(残価率:81%)
どんなシーンでも使いやすいトヨタのSUVです。
主な特徴:
- 大容量のラゲージスペースが特徴的で、通常時でも最大487Lもの荷物を乗せられます
- コンパクトで小回りが利く
- リーズナブルな価格設定(218万円~)
編集部コメント:「手頃な価格でありながら高いリセールバリューを誇る、コスパ最強のSUVです」
第6位:レクサス LBX(残価率:81%)
2025年の注目トピックとして、レクサスブランドの存在感が一段と高まっています。
主な特徴:
- コンパクトサイズの高級SUV
- レクサスらしい高級感あるデザイン
- 新車価格:420万円~
第7位:トヨタ ハリアー(残価率:78%)
都市型SUVの代表格として長年愛されているモデルです。
主な特徴:
- スタイリッシュなデザイン
- 快適な乗り心地と静粛性
- 3年落ちで~94%前後の高い残価率
第8位:スズキ ジムニー(残価率:78%)
軽自動車ながら本格的な4WD性能が評価され、国内外での需要が堅調。
主な特徴:
- コンパクトで取り回しやすい
- 本格的なオフロード性能
- 維持費が安い軽自動車
第9位:トヨタ ライズ(残価率:75%)
コンパクトSUVの人気モデルです。
主な特徴:
- 5ナンバーサイズで運転しやすい
- 低燃費で経済的
- 手頃な価格設定
第10位:日産 エクストレイル(残価率:63%)
エクストレイルは一度全世界的に爆発的に売れたことがあり、リセールバリューが高額な車種です。
主な特徴:
- 日産車は中米やカリブ海といった地域での人気が高いです
- 実用性重視の設計
- 先進安全装備の充実
年式別・SUVリセールバリュー徹底分析
3年落ちSUVのリセールバリュー
3年落ちの場合はモデルチェンジを跨がないことがほとんどなので、高残価の車が多いことが特徴です。
3年落ちSUVランキング TOP5:
- ランドクルーザー70:121%
- ディフェンダー:103%
- ランドクルーザー250:98%
- ランドクルーザー300:98%
- ハリアー:94%
編集部の実体験:「3年前に購入したランドクルーザーを査定に出したところ、新車価格を上回る査定額が提示されて驚きました。まさに『乗れば乗るほど資産になる車』です」
5年落ちSUVのリセールバリュー
5年目を1つの節目として、リセールバリューが一段階大きく低下する車種は多くあるため注意してください。
5年落ちでも高値を維持するSUV:
- ランドクルーザー70:104%
- ディフェンダー:89%
- ランドクルーザーシリーズ:82%前後
7年落ち以降のリセールバリュー
7年落ちは5年落ちの次にリセールの節目とされる年です。7年も経過すると車の多くはモデルチェンジを挟みます。
しかし、人気SUVは7年落ちでも比較的高い残価率を維持:
- ランドクルーザー70:91%
- ディフェンダー:74%
- ランドクルーザー250/300:73%
リセールバリューを最大化する!SUV選びの5つのポイント
1. 人気オプションを賢く選ぶ
充実したオプションを装備したSUVは、利便性や快適性が優れているため、価値が高くなる傾向にあります。
リセールバリューが上がる人気オプション:
- サンルーフ(特にパノラマルーフ)
- 本革シート
- 純正ナビゲーションシステム
- 先進安全装備(プリクラッシュセーフティなど)
- 電動リアゲート
中でもメーカーが製造工程で取り付ける純正オプションの人気が高い傾向にあります。
2. ボディカラーは定番色を選ぶ
車のボディカラーは、外観や印象を大きく左右するだけでなく、市場での価値にも影響を与えます。ホワイトやブラックといった当たり障りない色は、多くの購入者に好まれるため需要が高いです。
リセールバリューが高いボディカラー:
- パールホワイト
- ブラック
- シルバーメタリック
- 一部の車種では特別色(ランクルのサンドベージュなど)
3. グレード選びは慎重に
中間グレード以上を選ぶことが重要です。最廉価グレードは装備が貧弱で、中古市場での人気が低い傾向があります。
おすすめグレードの選び方:
- 上位グレードまたは中間グレードを選ぶ
- 特別仕様車は希少価値が高い
- ハイブリッドとガソリンなら、海外需要も考慮してガソリン車
4. 定期メンテナンスの記録を残す
整備記録簿がしっかりと残っている車は、査定時に高く評価されます。
重要なメンテナンス記録:
- 法定点検の記録
- オイル交換の履歴
- タイヤ交換の記録
- リコール対応の証明
5. 売却タイミングを見極める
5年目ならメーカー保証が残っていることも多いので、対象部品の修理費をかけずに売却できます。2回目の車検前に乗り換えれば、車検費用の節約も可能です。
最適な売却タイミング:
- 3年目:初回車検前(最も高値)
- 5年目:2回目の車検前(バランスが良い)
- 走行距離5万km未満が理想的
2025年のSUV市場トレンドと今後の展望
レクサスブランドの躍進
2025年の注目トピックとして、レクサスブランドの存在感が一段と高まっています。中でも注目されているのが、コンパクトSUVの「LBX」と高級ミニバン「LM500h」です。
編集部分析:「これまでトヨタ一強だったリセールバリュー市場に、レクサスが本格参入してきました。ブランド力と品質の高さで、今後さらに存在感を増すでしょう」
海外輸出需要の変化
2025年に入ると、流通量の増加や主要輸出先であるマレーシア市場の需要減少により、買取相場が下落傾向にあります(アルファードの例)。
一方で、ランドクルーザーシリーズやジムニーなど、優れたオフロード性能を備えたSUVは、2025年においても引き続き高いリセールバリューを維持しています。
電動化の影響
2025年現在、まだガソリン車の方が海外需要が高く、リセールバリューも高い傾向にあります。しかし、今後は電動SUVの普及により、市場構造が変化する可能性があります。
よくある質問(Q&A)
Q1. SUVの中で最もリセールバリューが高い車種は?
A. 2025年現在、トヨタ ランドクルーザー70が5年落ちで104.36%という最高値を記録しています。
Q2. なぜランドクルーザーはこんなに価値が落ちないの?
A. 主な理由は以下の通りです:
- 圧倒的な耐久性と信頼性
- 世界中での高い需要(特に中東・アフリカ)
- 供給が限られている(受注停止や納期の長期化)
- オフロード性能の高さ
Q3. コンパクトSUVでリセールバリューが高いのは?
A. トヨタ カローラクロスが5年落ちで~81%前後と、コンパクトSUVの中では最高クラスのリセールバリューを誇ります。価格も218万円~と手頃です。
Q4. 輸入車SUVのリセールバリューは?
A. 国産車に比べると全体的に低めですが、ランドローバー ディフェンダーは5年落ちで~89%前後と例外的に高い数値を維持しています。
Q5. リセールバリューを重視するなら何年で乗り換えるべき?
A. 編集部のおすすめは「5年」です。5年目ならメーカー保証が残っていることも多く、2回目の車検前に乗り換えれば、車検費用の節約も可能です。
編集後記:賢いSUV選びで後悔しない車生活を
リセールバリューを考慮したSUV選びは、単に「高く売れる車を選ぶ」というだけではありません。それは、あなたのカーライフ全体のコストを最適化し、常に良いコンディションの車に乗り続けるための賢い戦略なのです。
編集部が実際にランドクルーザーを3年で乗り換えた際、新車価格の95%で売却でき、実質的な車両費用は年間20万円程度で済みました。これは、月々のローン返済を考えると驚くほど経済的です。
しかし、最も重要なのは「自分のライフスタイルに合った車を選ぶこと」です。リセールバリューはあくまで一つの指標。家族構成、使用目的、予算など、総合的に判断して最適な1台を見つけてください。
2025年のSUV市場は、選択肢が豊富で魅力的なモデルが揃っています。この記事を参考に、あなたにとって最高のパートナーとなるSUVを見つけていただければ幸いです。
(本記事は2025年7月1日時点の情報に基づいて作成されています。最新の価格やリセールバリューについては、各ディーラーや買取業者にお問い合わせください)