「愛車を売りたいけど、いつ売るのが一番お得なの?」 「2025年は車を売るのに良い年なの?」
そんな疑問をお持ちの方へ。車の売却は、タイミング次第で査定額が数十万円も変わることがあります。
本記事では、2025年の車売却のベストシーズンと、あなたが損をしないための具体的なタイミングについて、編集部の独自調査と専門家への取材をもとに徹底解説します。
2025年、車を売るベストシーズンは「1月〜2月」
結論から申し上げると、2025年に車を最も高く売れる時期は1月〜2月です。
車の需要が最も高いのは3月ですが、3月の1~2ヶ月の、1月~2月あたりが年間で一番買取を強化する傾向にあります。これは、新生活のスタートにあたって車の需要が高まるためと、3月は車買取業者の決算月にあたるためです。
なぜ1月〜2月が狙い目なのか?3つの理由
1. 新生活需要の先取り
- 3月〜4月は進学・就職・転勤のシーズン
- 中古車販売店は在庫確保のため早めに仕入れを開始
- 買取業者や買取専門店が車の買取を強化します
2. 決算前の駆け込み需要
- 多くの買取業者が3月決算
- 売上目標達成のため積極的な買取姿勢
- 通常より高めの査定額を提示する傾向
3. 自動車税の節税効果
- 自動車税は毎年4月1日時点の所有者に1年分課税される
- 3月末までに売却すれば翌年度分の支払いが不要
- 排気量2,000ccなら約36,000円の節税が可能
次に高く売れる時期は「7月〜8月」
1月〜2月を逃してしまった方も安心してください。次のチャンスは7月〜8月です。
7月~8月は、1月~2月に次いで車が高く売れる時期とされています。その理由は以下の通りです。
夏に車が高く売れる3つの理由
1. 9月の転勤・転職需要
- 9月は転職や転勤に伴う引っ越しが増える
- 新生活スタートに合わせた車購入需要
2. ボーナス商戦の影響
- 夏のボーナスが支給される「7月」や冬のボーナスが入る「12月」には、多くの買い手が市場に参入
- 購買意欲が高まる時期
3. 中間決算期の影響
- 9月は多くの企業の中間決算期
- 販売目標達成のため積極的な仕入れ
【月別】2025年の車売却カレンダー
月 | 売却おすすめ度 | ポイント |
---|---|---|
1月 | ★★★★★ | 年間最高の買取強化期間 |
2月 | ★★★★★ | 決算前の駆け込み需要でピーク |
3月 | ★★★☆☆ | 需要は高いが供給過多になりやすい |
4月 | ★☆☆☆☆ | 4月と12月(年末)、ボーナス時期が終わった後は査定額が下がりやすい |
5月 | ★★☆☆☆ | 需要が落ち着く時期 |
6月 | ★★★☆☆ | ボーナス前の準備期間 |
7月 | ★★★★☆ | ボーナス商戦で需要増 |
8月 | ★★★★☆ | 9月需要の仕入れ強化 |
9月 | ★★★☆☆ | 中間決算期だが供給も増える |
10月 | ★★☆☆☆ | 通常期 |
11月 | ★★☆☆☆ | 年末に向けて需要低下 |
12月 | ★☆☆☆☆ | 年末も車の需要が下がり買取相場が落ち込む傾向がある |
避けるべき売却時期とその理由
1. 4月は要注意!
4月に車を売却すると、車が手元にないのに1年分の自動車税を払うことになります。売却を考えているなら、3月末までに手続きを完了させましょう。
2. 年末(12月)も避けたい時期
12月は、月初めから年末までの間に相場が通常月よりも約2~4割は下落します。年末年始の出費を控えて、車の購入を控える人が多いためです。
売却タイミングを決める5つのチェックポイント
1. 車検のタイミング
車検前の売却がおすすめ
編集部調査によると、車検を通してから売却しても、車検費用分の査定額アップは期待できません。
- 軽自動車の車検費用:6万円〜12万円
- 普通自動車の車検費用:7万円〜20万円
車検を通してから査定を受けても、同等以上の査定額アップとはならないことが大半です。
2. 走行距離の節目
10万km到達前が重要
走行距離10万kmは、車の価値評価における重要な分岐点です。
走行距離 | 査定への影響 |
---|---|
〜5万km | プラス査定の可能性大 |
5万〜10万km | 標準的な評価 |
10万km超 | 大幅な査定額ダウン |
3. モデルチェンジ情報
モデルチェンジが実施されて現在所有してる車のモデルが古くなると、新しいモデルを購入したい人が増えるため、旧モデルの価値が下がります。
編集部のアドバイス
- メーカーの公式サイトで新型発表情報をチェック
- モデルチェンジ発表前に売却を検討
- フルモデルチェンジは特に影響大
4. 年式による価値の変化
車の価値は時間とともに下がり続けます。特に新車登録から以下の節目で大きく下がる傾向があります。
- 3年目:初回車検のタイミング
- 5年目:2回目の車検
- 7年目:部品の劣化が目立ち始める
- 10年目:大幅な価値下落
- 13年目:自動車税が13年経過で増える
5. 2025年特有の市場動向
中古車市場の現状
Research Nesterの市場分析によると、アジア太平洋地域は成長し、約55.1%の最大の市場シェアを占めると予想されています。日本の中古車市場も堅調に推移しています。
現在、日本の中古車市場規模は626億米ドルであり、今後5年間で849億米ドルに達すると予測されており、市場は活況を呈しています。
電気自動車(EV)の影響
2025年は電動車へのシフトが加速する年です。ガソリン車やディーゼル車をお持ちの方は、早めの売却を検討する価値があります。
編集部が実践!高額査定を引き出す3つのコツ
1. 一括査定サービスの活用
複数の買取店から同時に査定を受けることで、競争原理が働き査定額がアップします。編集部スタッフが実際に利用した結果、最高額と最低額で35万円の差がありました。
2. 売却時期の事前告知
「1月に売却予定」と事前に伝えることで、買取店の仕入れ計画に組み込んでもらえる可能性があります。
3. 整備記録簿の準備
定期点検や整備の記録があると、車の状態が良好であることの証明になり、査定額アップにつながります。
2025年の税制と車売却への影響
エコカー減税の動向
令和5年度税制改正において、2026年4月30日まで自動車重量税のエコカー減税は延長されました。エコカーをお持ちの方は、減税期間中の売却も選択肢の一つです。
13年超の車は要注意
新車登録から13年経過して増税となるのは、自動車税だけでなく自動車重量税も同様です。増税前の売却を検討しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 売りたいと思った時が売り時って本当?
A1. ある意味では正解です。車は売りたいと思ったときに売るので良いのではないでしょうか。ただし、時期を選べるなら1月〜2月、7月〜8月がおすすめです。
Q2. ボーナス時期は本当に高く売れる?
A2. はい。ボーナスシーズンは、中古車を売却するのに絶好の機会です。購買意欲が高まるため、需要が増加します。
Q3. 走行距離5万kmと10万km、どちらで売るべき?
A3. 5万km前後での売却がおすすめです。車の走行距離が5万kmに達したら価値が下がるとされているため、早めの判断が重要です。
編集部まとめ:2025年、あなたの愛車を高く売るために
2025年に車を高く売るための最重要ポイントは以下の3つです。
- 売却時期は1月〜2月がベスト(次点で7月〜8月)
- 車検前・走行距離10万km前に売却を検討
- 複数の買取店で査定を受ける
車の価値は日々下がっていきます。売却を検討し始めたら、ベストシーズンを狙いつつも、早めの行動を心がけましょう。
最後に、編集部からのアドバイスです。「いつ売るか」も大切ですが、「どこで売るか」はもっと重要です。信頼できる買取店を見つけ、納得のいく価格で愛車を手放せることを願っています。
【編集部より】 本記事は2025年7月時点の情報をもとに作成しています。実際の査定額は車種、年式、走行距離、車両状態などにより異なります。売却の際は必ず複数の買取店で査定を受けることをおすすめします。