【結論】2025年の車の買い方トレンド
現金で買うのは時代遅れと言われるほど、今どきの車の買い方は大きく変化しています。自動車ローン利用者のうち、残価設定ローンで車を買う人は73%、20-40代では75%以上という調査結果が示すように、もはや現金一括購入は主流ではありません。
2025年の車の買い方の主流は以下の3つです:
- 残価設定ローン(残クレ):月々の支払いを抑えて新車に乗れる
- カーリース・サブスク:定額で車に乗れるサービス
- 中古車のオンライン購入:デジタル化で手軽に購入
なぜ現金一括購入が時代遅れなのか?
値引きが期待できない現実
車は現金で買うなといわれるのは、値引きされにくいことが大きな理由です。現金一括購入では、販売店側にローン手数料などの収益がないため、積極的な値引きを期待できません。
手元資金の枯渇リスク
現金一括購入では、百万円単位の資金が一度に減ってしまうことになります。貯蓄が一気に減ると、病気やケガなど突然の大きな出費があった際に対応できなかったりするリスクがあります。
投資機会の喪失
低金利時代において、車のローン金利よりも高い利回りで資産運用できる可能性があるため、現金を温存して投資に回す方が経済合理性が高い場合があります。
今どきの車の買い方【購入方法別詳細解説】
1. 残価設定ローン(残クレ):最も人気の購入方法
残価設定ローンとは
残価設定ローンとは、あらかじめ車両本体価格の一部(契約期間後の車の価値分)を最終回のお支払い分として据え置くことにより、最終回を除く月々のお支払い額を軽減できる自動車ローンです。
メリット
月々の支払いを大幅に削減
- 車両価格から残価を差し引いた金額を分割払い
- 同じ価格のおクルマを購入する場合でも、月々約2.2万円で乗ることも可能
ライフスタイルの変化に対応
- 結婚や出産、転勤などライフスタイルの変化に応じて車を変更したいときに、ローン完済を待たずに新しい車に乗り換えられる
3つの選択肢 契約満了時に以下から選択可能:
- 新車に乗り換え
- 車両返却
- 残価を支払って買い取り
デメリットと注意点
項目 | 注意点 |
---|---|
金利負担 | 残価設定ローンは、毎月の支払いだけでなく据え置いた残価分にも金利が発生 |
走行距離制限 | 年間1万km程度の制限が一般的 |
車両状態の規定 | 最終回到来時点で、走行距離●万km以内であること、自動車査定による内外装および事故歴に関する減点が●点以内であること |
乗り換え制限 | 同一メーカー内での選択に限定される場合が多い |
2. カーリース・車のサブスク:定額で車に乗る新時代
カーリースとサブスクの違い
車のサブスクとカーリースのサービス内容は基本的に同じだが、自動車メーカーが手掛けるカーリースのことを「車のサブスク」と呼び、それ以外のサービスを「カーリース」と呼ぶ傾向があります。
2025年おすすめサービス比較表
サービス名 | 月額料金目安 | 特徴 | 契約期間 |
---|---|---|---|
おトクにマイカー 定額カルモくん | 10,000円台~ | 業界最安水準で顧客対応満足度も高い | 1~11年 |
オリックス・カーリース・オンライン | 12,000円台~ | 一定期間が過ぎれば契約期間中であっても解約金なしで返却や乗換えが可能 | 5~11年 |
KINTO(トヨタ) | 20,000円台~ | 任意保険込み、正規メンテナンス | 3~7年 |
カーリースのメリット
初期費用ゼロ
- 頭金、諸費用不要で新車に乗れる
- 税金(自動車税、重量税、環境性能割)、自賠責保険料は、ほとんどのプランに含まれている
定額料金で安心
- 車検費用、メンテナンス費用も含まれるプランが多数
- 突発的な出費を抑制
最新車種への乗り換えが容易
- 契約期間終了後、新しい車に簡単に乗り換え可能
デメリット
デメリット | 詳細 |
---|---|
中途解約制限 | カーリースでは基本的に中途解約ができない |
走行距離制限 | 月間1,000~2,000km程度の制限 |
カスタマイズ制限 | 原状回復が前提のため改造不可 |
総支払額 | 長期利用では購入より高額になる場合も |
3. 中古車購入:デジタル化で変わる買い方
2025年中古車市場の動向
2025年の中古車オークションでは出品台数の増加に伴い、相場が徐々に下落傾向へと転じています。特に3〜5年落ちの車両は2023年と同水準まで値を下げており、購入者にとってはチャンスの年となっています。
今どきの中古車の買い方
オンライン中古車購入の普及
- 今はメルカリ等でも車が取引される位。ネットの発達とともに買い方も変わってきている
- 店舗に行かずにオンラインで車両確認から購入まで完結
おすすめ中古車購入サイト
- ガリバー:全国最大級の在庫数
- グーネット:詳細な車両情報
- カーセンサー:豊富な検索機能
中古車購入のメリット・デメリット
メリット
- 新車より大幅に安い価格
- 納期が短い(即納可能な場合も)
- 年式の古いモデルも選択可能
デメリット
- 車両状態にバラツキ
- 保証期間が限定的
- 最新装備が搭載されていない場合も
購入方法別比較:あなたに最適な買い方は?
月々の支払額で比較(200万円の車の場合)
購入方法 | 月々の支払額 | 初期費用 | 総支払額(5年) |
---|---|---|---|
現金一括 | 0円 | 200万円 | 200万円 |
通常ローン | 約3.6万円 | 20万円 | 約235万円 |
残価設定ローン | 約2.5万円 | 10万円 | 約220万円* |
カーリース | 約3.2万円 | 0円 | 約192万円** |
*乗り換え・返却の場合 **車検・税金込み
ライフスタイル別おすすめ購入方法
20代・30代の若年層
- おすすめ:残価設定ローンまたはカーリース
- 20代~40代は「支出」だけでなく「収入」の変化も大きい。手元資金が貯まり生活に余裕が出てきたら、早めに返済を終えたい
40代・50代のファミリー層
- おすすめ:残価設定ローンまたは中古車購入
- 安定した収入で確実な返済が可能
60代以上のシニア層
- おすすめ:現金一括または短期カーリース
- 長期ローンのリスクを避け、シンプルな購入方法が安心
2025年注目の車種トレンド
人気の新車モデル
東京オートサロン2025では、国内メーカー各社が市販前提のプロトタイプから特別限定車など、多様なスポーツモデルを発表。まさに「国産スポーツカーの復興か」と思わせるほどの活況ぶりでした。
2025年注目の新型車
- ホンダ プレリュード・プロトタイプ:2025年秋発売予定
- ダイハツ 新型ムーヴ:スライドドア採用で実用性向上
- マツダ 新型CX-5:フルモデルチェンジでハイブリッド追加
電気自動車(EV)の普及
環境意識の高まりとともに、EVへの注目が集まっています。購入方法としては、補助金を活用した購入や、バッテリー劣化リスクを考慮したカーリースが人気です。
車の売却・査定のタイミング
2025年の売却ベストタイミング
車を売るベストタイミングはいつなのか、知っていますか。中古車市場には季節や月によって価格変動があり、売却のタイミングひとつで差が生じることも珍しくありません
最適な売却時期
- 1月~3月:4月に売却すると自動車税の支払いもありますし、中古車は基本的には1~3月で売った方がいい
- 9月~10月:半期決算前の需要増加
今どきの車の売り方
一括査定サービスの活用
- 複数業者で競争させて高価買取を実現
- オンラインで簡単に査定依頼
買取専門店vs ディーラー下取り
- 買取専門店:高価買取が期待できる
- ディーラー下取り:手続きが簡単、乗り換えがスムーズ
まとめ:賢い車の買い方の選択指針
あなたに最適な買い方診断
残価設定ローンが向いている人
- 月々の支払いを抑えたい
- 定期的に新車に乗り換えたい
- ライフスタイルの変化が予想される
カーリースが向いている人
- 初期費用をかけたくない
- 車検・メンテナンスを任せたい
- 車の所有にこだわらない
現金一括購入が向いている人
- 十分な資金がある
- 長期間同じ車に乗る予定
- ローン金利を払いたくない
中古車購入が向いている人
- コストを最重視
- 特定の車種・年式にこだわりがある
- 納期を急いでいる
失敗しない車選びのポイント
- 予算の明確化:月々の支払い可能額を事前に決める
- 用途の整理:通勤用、レジャー用など使用目的を明確に
- 比較検討:複数の購入方法・販売店で比較
- 長期的視点:5年後のライフスタイルも考慮
- 保険・税金の確認:維持費込みでの予算設定
2025年の車の買い方まとめ
現代の車の買い方は多様化しており、一人ひとりのライフスタイルや価値観に合わせて最適な方法を選択することが重要です。今どきの車の買い方として、残価設定ローンやカーリースが主流となっていますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
重要なのは、短期的な月々の支払いだけでなく、総合的なコストとライフスタイルへの適合性を総合的に判断することです。2025年は新車供給の正常化や中古車相場の安定化により、消費者にとって選択肢が広がる年となりそうです。
賢い車の買い方で、あなたにとって最適なカーライフを実現してください。
この記事は2025年6月時点の情報を基に作成されています。購入時には最新の情報をご確認ください。